LINEは、毎日使っている人が多いコミュニケーションツール。一方、ChatGPTはAI技術を活用した多機能なアシスタント。この二つを連携させることで、より便利な生活が手に入ります。この記事では、LINEとChatGPTを連携するメリットや具体的な使い方について解説し、誰でも簡単に導入できるようにサポートします。
LINEとChatGPTを連携するメリット
LINEは日常的に使っているアプリなので、ChatGPTに質問や指示を送るのがとても手軽行えます。連携することで、調べものやタスクをスピーディに処理でき、日常の効率を大幅に改善します。活用事例は以下のようなものがあげられます。
1. 日常生活のサポート
ChatGPTに予定やタスクを記録してもらい、LINEを通じてリマインダーとして通知を受けることができます。また、日々の天気や最新のニュースをLINEで手軽に取得できます。
2. 情報検索
ChatGPTにLINEで質問をすると、即座に答えを得られるため、調べ物を効率化できます。調理法や旅行先の情報、交通手段のアドバイスなど、幅広いトピックについてサポートを受けられます。
3. 自動応答機能
企業や個人がカスタマーサポートや問い合わせ対応にChatGPTを利用することで、自動応答をLINE経由で提供できます。質問の自動処理ができるため、迅速な対応が可能になります。
4. 学習サポート
語学学習や専門知識の質問にも対応できるため、LINEを通じて学習ツールとして利用できます。勉強の進捗管理やメモの記録にも使えます。
5. チャットボットの活用
ChatGPTをLINEのチャットボットとして連携し、ユーザーの質問や要望に応じて自動で対応させることができます。ビジネスやサービスにおける顧客対応に役立ちます。
6. カジュアルなコミュニケーション
プライベートな雑談やちょっとしたエンターテイメントにも活用できます。LINEの友達感覚で気軽に話しかけることができ、ChatGPTは即時に反応します。
これらのメリットを生かして、LINEとChatGPTの連携を活用することで、個人の生活からビジネスまで幅広い領域での効率を高められます。ここでは、具体的な例として、LINEとChatGPTを連携することで、より効率的にレシピを見つけ、調理の手間を減らせる方法をご紹介します。この方法を習得すれば、レシピ作成以外にも応用できますので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
LINEとChatGPTを連携して日々のレシピ検索の効率を上げよう
LINEとChatGPTを連携する方法は様々あると思いますが、ここでは、「make.com」というツールを使用していきます。
1.使用するツール
・LINE
・Chat-GPT
・make.com
この3つの中で聞きなじみのないツールとして、「make.com」があげられるでしょう。「make.com」をプログラミング知識がなくても、複数のツールを連携することができるものです。初心者でもつかいやすい設計になっています。
2.連携する前に準備すること
連携する前に準備ことがあります。それは、今回使用するツールのアカウント作成など各種設定が必要になります。では、それぞれ設定方法を説明していきます。
2-1 LINEのチャンネルアクセストークンの発行
日々使っているLINEは個人LINEですが、それとはとは別に公式LINEを作成する必要があります。公式といっても誰でも簡単に作れますので事前に作成しておいてください。動画の中で以下のように公式アカウントのQRコードが表示されますので、この場で自身のスマホの個人LINEでQRコードを読み取り友達追加しておいてください。
LINEのチャンネルアクセストークンの発行方法は以下の動画で説明します。まずは、「LINE Developers」にアクセスしてください。
LINE DevelopersのURL:https://developers.line.biz/ja/
2-2 Chat-GPTのアカウント作成(すでにアカウントがある方は飛ばしてOK)
Chat-GPTに関しては、ひとまずアカウントを作成するのみで大丈夫です。「Chat-GPT」にアクセスしてアカウントを作成してください。
Chat-GPTのURL:https://chatgpt.com/g/g-PGPnMa4Ph-ri-ben-yu-rokuin
2-3 「make.com」のアカウント作成
LINEとChat-GPTを連携するために、「make.com」を使用しますので、アカウントの作成をします。「make.com」はプログラミングの知識がなくてもノーコードで様々なツールやアプリ(2,000以上)を連携させることができるとても汎用性の高いツールです。
※正式な日本語サイトはないのですが、感覚的に使えるので安心してください。
心配な方は、ブラウザの翻訳機能を使うと簡易的に日本語に翻訳されます。
make.comのURL:https://www.make.com/en
3 LINEとChat-GPTを連携させよう
3-1 LINEとChat-GPTを連携の流れの設定
お待たせしました。実際にLINEとChat-GPTを連携させていきましょう。まずは、LINEとChat-GPTを連携の流れを設定します。
3-2 LINEのチャンネルアクセストークンを使用した設定とWebhook設定
次に、2-1で発行したLINEのチャンネルアクセストークンを使用した設定とWebhook設定を行っていきます。連携するまえに、LINEのチャンネルアクセストークンをコピーしておくとスムーズです。
3-3 Chat-GPTのAPI設定とOrganization IDの設定
3-4 Chat-GPTのプロンプト(指示文)の設定
Chat-GPTを使ったことがある方は分かると思いますが、プロンプト(指示文)を設定していきます。以下のようにプロンプトを設定していきます。
「Events Message.Text」を設定することで、LINEの公式アカウントに送信したメッセージの内容が「Events Message.Text」に入ります。例えば、公式アカウントに「にんじん、たまねぎ、豚肉」と送信すると、自動的に「にんじん、たまねぎ、豚肉 を使った簡単で時短レシピを教えてください。作り方も提示してください。」というプロンプトがChat-GPTに送られます。
※Chat-GPTのAPIを使用する場合は、有料なのですが、新規でChat-GPTのアカウントを作成した方は無料クレジットをもらえるので、無料クレジットが無くなるまでは有料になることはありません。また、有料で使っても、今回設定した「gpt-o4-mini」の場合、1ドルでおよそ日本語で200万文字を出力できるのでかなり安い金額設定となってます。
※「Max Tokens」で1000と入力した意味は、1回の出力で1000トークンを上限にする設定となります。1000トークンの場合、日本語でおよそ500文字ほどになるので、レシピ作成の場合だと十分であると思います。
3-5 Chat-GPTの生成した結果をLINEに表示させる
※最後に保存ボタンをクリックするのをお忘れなく
3-6 最後のmake.comを閉じてもつながるように設定
これで完了です。お疲れ様でした。このように、プログラミング言語の知識がなくてもLINEとChatGPTを連携することができました。make.comは、LINEやChatGPTのほかにも、Googleのスプレッドシートや、Gmailなどとも連携できるのでぜひ活用してみてください。
実際にLINEに食材を送信してみよう
それでは、実際に個人LINEに追加した公式LINEアカウントの「レシピ作成」のトークに食材を入力して送信してみましょう。すると、少し待ってもらうと返信がきます。ちゃんと返信がきたらLINEとChat-GPTの連携が成功した証です。